ここでは、Docker Hubで配布されているKali Linuxの公式イメージでDocker上に仮想マシンを構築する過程を説明します。
今回の参考文献は以下の書籍です。
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前回のブログでも言及しましたが、Windows Subsystem for Linuxを使って、Dockerを導入します。
CTFの勉強に使えそうなので、導入したDocker上にはKali Linuxをインストールします。
用語の解説
Windows Subsystem for Linuxとは
俗に「WSL2」と言われる機能で、WINDOWS上でELF64 LINUX バイナリを実行できるようになります。
要はWindows上でLinuxを動作させる機能です。
Dockerとは
互いに影響しない隔離されたデータの保管場所やプログラムの実行環境を提供する技術です。
主にDockerエンジン、Dockerコンテナ、Dockerホストの要素で構成されます。
Kali Linuxとは
Linuxディストリビューションの1つです。
約600個のペネトレーションテスト用プログラムがプリインストールされていることが特徴です。
導入方法
Windowsを最新化
Windowsアップデートを正しく行い、Windowsを最新の状態にしてください。
WSL2を有効化
- スタートメニューから「コントロールパネル」を開きます。
- コントロールパネルから「プログラムと機能」を選択します。
- プログラムと機能から「Windowsの機能の有効化または無効化」を選択します。
- Windowsの機能の有効化または無効化から「Linux用Windowsサブシステム」のチェックボックスを有効化します。
- 再起動を促されますので、再起動します。
WSL2上のLinuxカーネルをアップデート
- 再起動後、以下のURLにアクセスして、必要な資源をダウンロードします。
https://wslstorestorage.blob.core.windows.net/wslblob/wsl_update_x64.msi
- ダウンロードしたファイルを実行すると、WLSのインストールが始まるので「Next」を押下します。
Dockerをインストールする
- 以下のURLにアクセスします。
https://docs.docker.com/desktop/install/windows-install/
- 「Docker Desktop for Windows」をクリックして、資源をダウンロードします。
- 資源したファイルを実行して、Dockerをインストールします。
Kali Linuxの導入
- Dockerの公式サイトにアクセスします。
https://hub.docker.com/
- 検索窓に「kali」と入力し、検索します。
- 検索結果に表示されたリストで一番ダウンロード数が多いイメージを選択します。
- 「Using Kali’s Docker Image」を選択します。
- 記載されたコマンドのうち、以下のコマンドをコピーします。
docker run --tty --interactive kalilinux/kali-rolling
- Windows Terminalを起動し、先ほどコピーしたコマンドを実行します。
まとめ
WSL2 → Docker → Kali Linuxで無料の学習環境が手に入ります。
参考文献
- WSL2を利用したDocker環境の構築については、下記の書籍に詳しく掲載されております。
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- WSL2を利用せず、Docker環境を構築する場合は、以下の書籍もオススメです。
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